■ 採卵の準備は想像以上にハード|自己注射のプレッシャー
体外受精に進むと決めてから、次の大きなステップが “採卵(卵子を取り出すこと)” でした。
採卵については、
「今ある卵子を取るだけやろ〜?」
くらいの軽いイメージだったのですが、説明を受けてびっくり。
採卵では できるだけ多くの卵子を育てるため、薬剤で卵巣を刺激する必要があるのです。
そしてその薬は…なんと 自己注射。
自分のお腹に針を刺す。
普段は看護師として患者さんに針を刺しているけど、
“自分に刺す”のは初めてで、正直ちょっとドキドキしました。
私が使った薬は 「ゴナール」。
採卵の2日前まで、毎日お腹に自己注射。
しかも、排卵してしまうと その周期は採卵ができなくなるので、
「どうか…採卵日まで排卵しませんように…!」
と毎日祈りながら注射していました(笑)
針自体はそんなに太くないのに、
自分で刺すと不思議と痛い。
「なんで痛い思いするのは女性ばっかりなんや〜!」
と、ぶつぶつ言いながら、旦那には横で見守ってもらってました(笑)
⸻
■ 採卵日は絶対にズラせない|日程のプレッシャー
採卵日が決まると、それに合わせて薬の投与日も細かく調整されるため、
採卵日は絶対に変更できない。
これがまたプレッシャーで、
「体調崩しませんように…」
と毎日願ってたのも覚えています。
⸻
■ 働きながらの不妊治療は本当に大変
採卵までの準備は想像以上にハードで、
通院の回数も多く、働きながらの不妊治療は本当に大変でした。
私はシフト制の仕事で夜勤もしていたので、
• 休み希望の日程調整
• 夜勤明けでそのまま通院
• 採卵日が動かせないプレッシャー
など、正直しんどい時もありました。
「平日5勤の人はどうしてるん…?」
と疑問に思うほど、スケジュール調整が難しかった。
体外受精に進むタイミングで、
日程変更が必要になる可能性を上司に相談すると、
幸いにも 上司が3児の母で理解があり、すごく応援してくれました。
この理解が、本当に救いだった。
⸻
■ 不妊治療と仕事の両立の壁|周囲に言えないつらさ
不妊治療にはお金がかかる。
だから働かないといけない。
でも、職場の理解がなかったり、
治療のことをオープンに言えない環境だったら…
「治療を続けるために働けなくなる人もいるんじゃないかな…」
そんな現実にも気づきました。
周囲に言いづらい
治療の日程は動かせない
通院も多い
金銭的負担も大きい
妊活・不妊治療って、本当に“仕事との両立の壁”が大きい。
だからこそ、理解のある上司に恵まれたことに、今でも感謝しています。

コメント